文法は解けるのに口から出ない。その差を分けて練習する
選択問題で正解できることと、日本語から英語を組み立てて声に出せることは、別の作業です。このページでは、仕事でよく使う4文を題材に、後者だけを取り出して練習します。英文は隠してあります。まず言ってから開いてください。
選択肢があると、文法の知識は使われない
4択の文法問題を解くとき、頭の中では「正しそうにない3つを外す」という作業が起きています。これは知識の確認としては有効ですが、話すときの手順とは違います。話す場面には選択肢がなく、日本語の意味をもとに英文をゼロから組み立てる必要があります。
だから、文法書を一周しても話せるようにならないことがあります。足りないのは知識ではなく、日本語から英文を作る回数です。以下の4問は、そこだけを取り出しています。
過去形・現在完了・語順を、仕事の4文で言い分ける
1問につき、日本語を見て3回声に出してから答えを開いてください。詰まった場所が、あなたが次に練習する文法です。
先週、見積書を送りました。
場面:いつ対応したかを、時期とあわせて報告する
I sent the quotation last week.
last week という過去の一点が示されているので過去形です。現在完了は「いつ」を特定する語と一緒には使いません。I’ve sent the quotation last week. とは言わない、と覚えるより、last week を言った時点で過去形が決まると考えるほうが速く出ます。
見積書はもう送りました。
場面:催促に対して、今どうなっているかを答える
I’ve already sent the quotation.
同じ「送った」でも、こちらは今の状況を伝えています。もう手元を離れていて、相手は確認すればよい状態です。この「済んでいる」を表すのが現在完了です。already は have と過去分詞の間に置くのが標準的な位置です。
議事録はまだ共有していません。
場面:終わっていない作業を、正直に伝える
I haven’t shared the minutes yet.
前の文の裏返しです。「まだ済んでいない」も今の状況なので現在完了です。yet は否定文で「まだ」を表し、文末に置きます。議事録は英語では the minutes と複数形で使います。
昨日の会議で、その件を部長に伝えました。
場面:いつ・どこで誰に話したかを、まとめて説明する
I told my manager about it at the meeting yesterday.
日本語は「昨日の会議で」から始まりますが、英語は誰が→どうした→誰に→何について→どこで→いつの順です。冒頭から訳し始めると詰まります。tell は人を直後に置き(told my manager)、内容は about it で表します。say を使うなら I said it to my manager. のように人の前に to が必要です。
単語を入れ替えて、同じ形をもう一度言う
1回言えただけでは、その文を暗記しただけかもしれません。中身の名詞を入れ替えて、同じ構造で言い直すと、覚えたのか使えるのかが分かります。
- quotation を agenda に替える:「議題はもう送りました」= I’ve already sent the agenda.
- the minutes を the invoice に、動詞を sent に替える:「請求書はまだ送っていません」= I haven’t sent the invoice yet.
- my manager を the client に替える:「その件は昨日、先方に伝えました」= I told the client about it yesterday.
入れ替えても同じ速さで言えたら、その形は使える状態です。詰まったら、元の文に戻ってもう一度隠してください。
語順は、日本語の順番を捨てるところから
4問目は特に詰まりやすい文です。日本語は時と場所を先に言い、英語は後に回します。この差は、単語を覚えても縮みません。文を作る前に、主語と動詞を先に決める癖をつけると変わります。
- 誰がどうしたを先に決める「伝えました」→ I told。ここまでを、日本語を読み終える前に出します。
- 相手と中身を足す誰に、何についてを足します。I told my manager about it。
- 場所と時を最後に足すat the meeting yesterday。日本語で最初にあった情報が、ここに来ます。
瞬間英作文のアプリを選ぶときに見る3点
- 日本語だけの状態から始まるか。英文が先に見えている設計だと、読み上げの練習になります。
- 言えなかった文が残るか。その場で正解を見て終わりだと、同じ文で何度も詰まります。
- 仕事の語彙で練習できるか。旅行や日常会話の文だけだと、会議で使う形が身につきません。
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次に読むもの
- 間違えた問題を、ためるだけで終わらせない 自動で残るもの・残らないものを分け、誤答を発話に戻す手順を3問で示します。
- 働きながら英語をやり直すなら、15分の中身から決める 意味を決める・手本を確かめる・声に出す・間違いを残す。配分と削る順番を決めます。
- 練習ページの一覧 どのページから読むか迷ったときは、困り事から選べます。
参照
- say と tell の使い分け:Cambridge Dictionary, “Say or tell?”
- 練習量を増やしたい場合は、同じ運営(英語のりん、別サイト)のビジネス瞬間英作文300文があります。このページの4問とは別の教材です。
- 料金・無料期間・申し込みの流れ:クチリピ 公式の料金ページ