間違えた英語を、ためるだけで終わらせない
復習が続かない理由は、復習そのものより、リストを作る手間にあります。このページでは、日本語話者がつまずきやすい3文を使って、誤答を「言える」状態まで戻す手順を試します。英文は隠してあります。まず言ってから開いてください。
写す作業が、復習をやめる原因になる
間違えた問題をノートに書き写す。次の日に見返す。この手順は正しいのですが、書き写す時間が学習時間を圧迫します。平日の夜に20分しか取れない人だと、5分の転記が全体の4分の1になります。
結果として、ノートは作ったけれど開いていない状態になりがちです。復習で本当に必要なのは、書き写すことではなく、時間を空けてもう一度答えることです。まず、その「もう一度答える」だけを3問やってみてください。
直す価値のある3問:日本語のまま英語にすると崩れる形
どれも、日本語の助詞をそのまま前置詞に置き換えると崩れる文です。声に出してから開いて、自分の答えと違った理由まで確かめてください。
日程について話し合う必要があります。
場面:会議の冒頭で、今日の議題を切り出す
We need to discuss the schedule.
「〜について」に引かれて about を足したくなりますが、discuss は目的語を直接とる動詞です。discuss about the schedule とは言いません。about を使いたければ talk about the schedule のように動詞ごと替えます。
変更点を説明していただけますか。
場面:相手の資料で分からない箇所を尋ねる
Could you explain the change to me?
explain は「explain + 説明する内容 + to + 人」の順です。explain me the change のように人を直後に置く形は使いません。give me the file のような形に慣れていると出やすい誤りなので、動詞ごとに語順を覚えます。
来週まで待ってもらえるか、先方に聞いてみます。
場面:納期が間に合わないときの調整を申し出る
I’ll ask them if they can wait until next week.
「〜かどうか聞く」は ask + 人 + if 〜 で表します。until と by の差もここで押さえます。until は「その時点まで状態が続く」、by は「その時点までに終える」。待つのは続く行為なので until です。wait by next week とは言いません。
誤答を「言える」に戻す4つのステップ
正解を読んだ時点では、まだ直っていません。次の順で進めると、同じ間違いが減ります。
- 間違えた形を書くdiscuss about the schedule のように、自分が言ったほうを残します。正解だけ残しても、どこで崩れたか分かりません。
- 理由を1行にする「discussは前置詞なしで目的語を取る」。ルールを自分の言葉で書くと、似た動詞にも使えます。
- 正しい文を声に出す3回言います。書くだけだと、話す場面では同じ形がまた出てきます。
- 翌日、日本語だけで答える英文を見ずに言えたら通過です。詰まったら2に戻ります。この1往復が復習の本体です。
自動で残るもの、残らないもの
「自動で復習」と書かれていても、何が自動なのかはサービスによって違います。クチリピの場合は次のとおりです。
- 自動で残るもの:クイズで間違えた問題。解き直しの対象として、自分で書き写さなくても復習に回ります。
- 自動では残らないもの:自由に話したときの言い間違い全般。発音は録音して点数と音ごとの評価を確認できますが、話した内容の誤りをすべて検出するものではありません。
この線引きは、アプリを選ぶときの確認点としても使えます。「AIが全部直してくれる」と書かれていたら、対象が問題形式の解答なのか、自由に話した内容なのかを確かめてください。この2つは技術的にも難しさが違います。
週次レポートに人のコメントが付くと、何が変わるか
1日単位の誤答は自動で拾えますが、「今週はクイズばかりで声に出していない」のような傾向は、本人からは見えにくいものです。クチリピでは、1週間の学習レポートを担当コーチが確認してコメントします。次の週にどこを変えるかを、人の言葉で受け取れます。
含まれないのは、マンツーマンの個別レッスンと、答案1つずつへの添削です。週ごとの振り返りにコメントが付く形で、日々の練習は自分で進めます。
手書きノートとアプリの使い分け
- アプリに任せる:問題形式の誤答を集めること、出題の間隔を管理すること。ここは手作業の価値が低い部分です。
- 手で書く:間違えた理由の1行。自分の言葉にする過程そのものが記憶に効くので、ここは自動化しないほうが残ります。
- 口に出す:どちらの場合も最後は声に出します。ノートもアプリも、ここに到達するための道具です。
クチリピで、誤答の管理を手放す
AIコーチ「リピ」が今日のメニューを提案し、クイズで間違えた問題は自動で復習に回ります。1週間ごとのレポートは、担当コーチが確認してコメントします。
Web版 月額4,980円(税込)/初回14日間無料
申込時にカード登録が必要です。無料期間の終了時に初回4,980円(税込)が請求されます。料金と申し込みの流れは公式の料金ページに記載しています。iOS版はApp Storeの審査中で、まだ公開していません。Android版は公式サイトからのAPK配布で、Google Playでは配布していません。iOS版のアプリ内課金(月額5,980円・税込)はWeb版とは別の契約です。
次に読むもの
- 文法は解けるのに口から出ない、を分けて練習する 過去形と現在完了、語順の4問。選択問題と発話を別のものとして扱います。
- 働きながら英語をやり直すなら、15分の中身から決める 意味を決める・手本を確かめる・声に出す・間違いを残す。配分と削る順番を決めます。
- 練習ページの一覧 どのページから読むか迷ったときは、困り事から選べます。
参照
- discuss の語法(前置詞を取らない他動詞):Cambridge Dictionary, “discuss”
- until と by の違い:Cambridge Dictionary, “until”
- 発音の点数判定に使っている仕組み:Microsoft Azure AI Speech, 発音評価
- 料金・無料期間・申し込みの流れ:クチリピ 公式の料金ページ